神事の流れ
 十月一日、一ツ物頭人・行事頭人は両親とともに清書元に付き添われ社参し、頭人に決定にした事と潔斎入りを奉告する。

 十一日になると花挿しが行われる。清書元宅に神事関係者が集まり、神官の祝詞の後酒宴が開かれ、雑歌が歌わえる。

 十二日、のぼり立てと称し、梅井青年団が神門前に大幟を立てる。

 十三日が宵宮。一ツ物頭人・行事頭人は夕刻青年の肩車にて宮入りする。
一ツ物の扮装は、浅黄と紫の裾長の狩衣に山鳥の羽を立てた花笠をかぶる。中啓を持ち額に「八」の字を描いている。幣持・尾花持・傘持・刀持が付き添う。
行事頭人は侍鳥帽子に浄衣、額には「∴」を描く。

 十四日は昼宮。和供(にごく)盛りと称して、柚(現在はみかん)150個・栗400個・梨45個・柿90個・栗穂9本・甘酒2桶・白蒸5合・神酒2升・白米2升・小餅2升を供える。
また、神事ではないがお面掛が奉納される。(余談ですが、以前私の親戚が奉納しており引退前に後継者になるようお話を頂いた。残念ながら、素養も無いためお断りしました。)
一ツ物頭人・行事頭人はこの日は馬に乗って昼間に社参する。
和供神事終了後、直ちに境内巡行が行われ、2週目には馬駆けと称して馬のみ同じコースを走らせる。