人形師紹介
人形工房松寿主宰 小出 松寿
主宰ご挨拶
心癒される、愛される、そして夢を呼び語りかける存在…
そんな人形を作りたいと思い、ふと振り返ると40余年。
人形師であった母の薫陶のもと、尾山人形、市松人形、
雛人形へと人形着付け師としての道を歩んでまいりました。
今から15年ほど前に「これからは高度経済成長の時のように
作れば売れた時代ではなくなるだろう」との思いから、
商品づくりにそれまでの人形業界ではなされなかった
デザイナーを起用し、人形づくりのコンセプトを
技と感性の合作による付加価値の高揚と位置付けたのです。
そして時代をリードするべき人形づくりをと、
一歩先んずと言えなくともせめて
半歩先に進もうと努力、邁進してきました。
その中で今までの枠にとらわれない人形づくりや、
次代を担う若い職人の育成のため
製造部門を工房スタイルにしようと思い立ちました。
今、経験豊かな人材、ユニークな人材、若い人材が集まり、
私は主宰として工房を取り纏めていこうと考えております。
私に課せられた使命はこの日本のよき伝統行事である
「お節句」とそれに携わる職人達の技を
いかに伝えていくかなのです。
「心・愛・夢・技」のテーマのもと、
今後とも可能性の広がりを目指し、
人形づくりに情熱を傾けていきたいと思っております。
節句人形工芸士
二世 小出松寿
(小出松寿略歴)
母、小出 愛に師事し、教えを受ける
昭和48年二世をつぎ、松寿と名乗る
平成三年 大阪工芸展に於いて「近畿通商産業局長賞」を受賞
平成十三、十四年、日本人形協会節句人形工芸士展に於いて
「優秀賞」受賞
その他、数多くのコンクールで入賞
現在、人形工房松寿の主宰として新たなる人形制作に
情熱を傾けている
商いの上でのお付き合いは、
当店としては比較的新しい方で・・・っていっても、
もうかれこれ20年近いお付き合いになりますねぇ。
専門のデザイナーさんの存在も大きいと思うのですが
昔っからきっちりとしたお人形を作られてきた
確かな技術で、手に取って見ても
「ほんまに綺麗やな〜」って
ため息が出るようなお雛様を作られます。
特徴的なのは『絵羽あわせ』と言って、
殿の胸元の柄を合わせて裁断し、仕立てます。
生地の用尺もその分余分にかかりますが、
装束の柄の美しさが効果的に演出されます。
まだまだ、新しいことに挑戦しようとする情熱にも
感服させられます。
お伺いしてお話しさせて頂いてても、いつもご丁寧に
対応して頂きます。