神事を日程に沿って (3)
昼宮は早朝より動き出します。
頭人は昨夜は遅くまで神事があり、本日は早起きしなければならず。
馬上でフラフラになっている姿はチョット可愛そうですが・・・
             [ 10月14日 <昼宮> ]
<汐かき>
早朝(5時ごろ)馬を川辺に連れて行き清める。

<町廻り>
一ツ物は馬に乗り町内を廻る。

<出立ち>
清書元宅から行列を組み、神社へ向かう。
隊列は、大竹ー御幣ー一ツ物(馬乗)ー尾花持ー刀持ー傘持ー他の順。

<宮入>
馬に乗って宮入りする。
この間、休憩中も頭人は地面に足を着けてはならない。

<和供盛(ニゴクモリ)>
和供当番地区より献供された供物を三宝に盛る。
前述の栗・柿・梨・みかん等を3つに分けて盛る。
かつては、「4種の果物を藁把に5つ宛挿したるものを30宛合計120膳、
御紋入りし箱に納め、村の老若男女美々しく頭に頂きて来」たという。
現在は社務所にて整えておかれる。

<和供神事>
一ツ物が揃い、屋台(やっさ)1台が拝殿前を通過すると、供物を神前へ供える。
神式の座順のまま昇殿し、総代・役員らが口に榊の葉を咥えて、手渡しする。

<境内巡行・馬駆け>
屋台全部(11台)が宮入し、所定の場所に据えられると、境内を巡行する。
神職を先頭に、一ツ物(年の若い者から順)、行事と続く。
拝殿前で整列し馬に乗って、神門からいったん外に出、太鼓門を入り、
心池石橋路渡り、練り場を拝殿裏にぬけるルートをとる。
1周すると、神主・一ツ物・行事は馬から降り、鞍をはずして3周馬を走らす。

<神式>
馬駆け後、座に復し、宵宮(前頁)、と同様の式が行われる。

<仕舞・宮立>
仕舞・宮立も宵宮と同様であるが、この日の大竹は幟がつけられている。
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